葛生の地が、石灰・ドロマイト産業の一大産地!ということは・・・、昔は海だったということです。ということは、石灰岩の中から多くの化石が発見されます。特に「フズリナ」「ウミユリ」「マイマイ」等々・・・。そして、太古のロマンがこの地には眠っているのです。
【写真紹介】
①「フズリナ」化石が現れている石灰岩 ②「ウミユリ」化石が現れている石灰岩 ③石灰のすき間にできた洞窟
④巻貝の化石 ⑤葛生の名のついたアナグマの化石 ⑥産地から命名「ミヤタマルガメ」
⑦国内唯一「ニッポンサイ」の全身骨格 ⑧「ナウマンゾウ」の化石(部分出土)
鎌倉時代には「山本の郷」と呼ばれ、多くの歴史を作ってきました。その中でも、『もてなしの心』の発祥地である「佐野源左衛門常世」の『鉢の木物語』があります。全国各地に、「鉢の木物語は我が地なり・・・」と声を発するところがありますが、葛生こそこの歴史の資料をより多く保持している地はありません。
本ホームページ上の『民話と伝承』にも掲載のとおり、常世が生まれてから没するまでの物語として伝承されているのは当地のみです。屋敷跡や菩提寺(願成寺)を訪れてみてはいかがでしょうか!
【写真紹介】
①佐野源左衛門常世の系図 ②常世「いざ、鎌倉」馳せ参じる絵図 ③常世650回忌が建長寺管主のよって執り行われた。(昭和9年) ④常世の位牌 ⑤常世の墓所 ⑨願成寺
葛生の石灰産業は江戸時代に起こり、谷焼き窯から七輪窯、そして現在の炉へと歴史的に変化してきました。生産された『石灰(いしばい)』は、江戸城の造営や日光東照宮の造営など「御用灰」として利用されてきました。
石灰とドロマイトは、日本の鉄鋼産業になくてはならない材料であることから、歴史的には国策により大きな影響を受けてきた経緯もあります。
【写真説明】
①七輪窯の遺構が残る嘉多山公園 ②石灰産業発祥の頃の絵図 ③小規模の石灰業
④昭和22年頃の採掘現場 ⑤初期の馬車鐡道(東武佐野線) ⑥会沢地内の石灰工場
⑦貨物車全盛期の葛生駅 ⑧増産のための現在の炉 ⑨石灰採石採掘鉱山