フレスコ(fresco)は、西洋の壁画などに使われる絵画技法。下地に漆喰を塗り、半乾き時にその上から水溶性顔料で描きます。漆喰壁が半乾きの時に描画すると、水と顔料が漆喰壁に吸収されて、漆喰壁の中に閉じ込められます。
漆喰壁の硬化により顔料が包み込まれた状態で定着します。やり直しが効かないため(失敗した場合は漆喰をかき落とし、やり直すほかにない)、高度な計画と技術力を必要とします。
葛生地内に掲示されている作品を紹介しましょう!
=紹介は栃木県石灰工業協同組合資料より引用=
『祥雲図』
設置場所 : 栃木県石灰石工業会館内
大 き さ :幅 : 2.73m 高さ : 5.33m
作 者 : 大野彩先生外東京芸術大学生
制 作 年 : 平成12年
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
この作品は、葛生町(当時)・佐野市・栃木市の街並を
モチーフとしたフレスコ画です。
『栃の葉』
設置場所 : 栃木県石灰石工業会館内
大 き さ :幅 :3.25m 高さ :1.65m
作 者 : 大野彩先生外東京芸術大学生
制 作 年 : 平成12年
技 法 : 「ズグラフィート」
この作品は、栃の葉をモチーフとしたフレスコ画です。
『葛の葉』
設置場所 : 栃木県石『灰石工業会館内
大 き さ :幅 :3.25m 高さ :1.65m
作 者 : 大野彩先生外東京芸術大学生
制 作 年 : 平成12年
技 法 : 「ズグラフィート」
この作品は、葛の葉をモチーフとしたフレスコ画です。
設置場所 : 佐野警察署 葛生交番
大 き さ : 幅 :6.6m 高さ :3.2m
作 者 : 大野彩先生外多摩美術大・武蔵野美術大学生 「親しまれる交番」『開かれた交番」をテーマに葛生町(当時)
制 作 年 : 平成14年 の木である「けやき」の大木を中心にあかつめ草・ひまわり・
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」 コスモス・雪だるま等で一つの画面に四季を描きました。
『牡丹図』
設置場所 : 葛生駅前、安養院入口・四阿
作 者 : 大野彩先生
制 作 年 : 平成15年
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
葛生駅前、安養院入口にある四阿、白い漆喰壁に牡丹の花などが可憐に
描かれ、一服の休憩に癒しを感じさせています。
『黎明』
設置場所 : 吉澤記念美術館内部 黎明には「新しい時代や芸術の運動などが始まること」という意が
作 者 : 大野彩先生 あります。石灰の町葛生が石灰から作られる美しい華ともいうべき
制 作 年 : 平成14年 フレスコの一層栄えることを願って作品名をつけました。
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
『ゆうえんち』 『はとぽっぽ』
設置場所 : 佐野市くずう保育園
大 き さ : 幅:2.6m 高さ1.2m (2面) 入り口の両側に描かれている作品。ひとつは鳩が元気よく戯れて
作 者 : 文星芸術大 加藤忠一先生外学生 いる様子。一方は子どもの空想力で宇宙に飛び出す様子が描か
制 作 年 : 平成16年 れています。
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
『浄瑠璃と歌舞伎』
設置場所 : 佐野市立葛生伝承館
大 き さ : 幅:4.5m 高さ:2.5m
作 者 : 文星芸術大 加藤忠一先生外学生
制 作 年 : 平成17年
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
伝統的な歌舞伎をテーマに描かれた作品。
ひと時を古の世界に引き付けるような幻想の中へとタイム
スリップした癒しさを感じさせます。
『ふるさと・葛生 未来への道』
設置場所 : 葛生行政センター(葛生図書館との併設館)内部
作 者 : 大野彩先生と壁画LABO
制 作 年 : 平成28年
大きさ:幅5.0m 縦3.0m
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」と「ズグラフィート」
壁画の周囲を地元中学生97名をはじめ、地域の方々の作品を配置。トンネルの左側は、近い将来を、右側は歴史ある葛生を、そして田園風景が広がります。トンネルの外に山百合を配し、トンエルの中の道は人々が集まり、手を取り合って未来への繋がりを意味しています。
『伝承館・外壁大画』
設置場所 : 佐野市立葛生伝承館
大 き さ : 幅:23.4m 高さ:3.1m
作 者 : 福島恒久氏・戸倉英雄氏
制 作 年 : 平成18年~平成32年予定
技 法 : 「ヴォン・フレスコ」
人間や動物の営み、季節、時の流れを基調に、さまざまな風景を描いています。華やかなデザインですが、細密な絵が描かれている大作です。